2013/08/17

阿波手漉き和紙研修・その3

 2日目の工程、午前中。
前日、青皮と節などを取り除いた
「白皮」部分をアルカリで煮る
「煮熟しゃじゅく」をする。



煮熟剤は明治以降では主に「ソーダ灰」を使用。
「苛性ソーダ」というのもあるが、これは
色を白くする働きもあり、使い方が難しいらしい。
明治以前は木灰や石灰などからアルカリ液を抽出し、
煮熟剤として使用していた。 これがいいなぁ〜


 アルカリ性の剤は水または温度の低い時から
入れる事!温度が高いと急な化学反応でとてもキケン。

白皮を投入して煮込む事2時間。
その間、三椏と楮畑の見学へ。

 三椏、たくさん生えてます。
これで2年目。三椏は3年物を使う。

 結構標高ある。吉野川を挟んで向こうの山側に
マイホテル「土柱」がある。

 三椏の赤ちゃん。うちの子もおおきくな〜れ!

 力強い楮。
4月から伸び始めて、8月半ばには
もう2.5メートルくらいありそう。
すごい生命力。

 村で見る葉っぱとは少し形が違う。
ここでは一年目で毎年キッチリカットされるから。
一年目と2年目以降は葉っぱの形が違う。

 太く真っ直ぐな枝にするべく、枝の途中で
他の枝が出てきたらすべてつみ取る。
暑い中のとてもとても大変な作業だ。


 この畑は5年目くらいで、一株に枝が5,6本。
200株あるので、枝は1000本以上ある。
それを一本一本に生えてきた別の枝を剪定していく。
しかもすごい早い成長。・・・大変だ。


 楮は種で育たず、根っこ(地下茎)で増える。
竹と同じ。

これが昨日 格闘した「節」

さぁ〜どうだろう。もう煮えてきたかな??

うん、もう少し。でも繊維がネット状に広がる。
目安。

カンピョウのようです・・・

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