2014/03/05

紗を付けた簀と杉原の楮

 カラちゃんが来てくれた時に、急遽作った
「紗」を縫いつけた簀。
ミシンで無理矢理縫いつけたので、シワになってる。
手縫いで丁寧に取り付けるとイイ感じになるだろう。

これだと伏せて剥がす時にかなりきれいに剥がれる。
ただ、ちょっと漉いてる時に滑ってる感じもする。
龍神村の奥野さんが「ツルツルな素材、
例えばプラスチック簀だと、上手くできない」と
おっしゃっていたから・・・。
うむーまだまだ実験!!

 一晩、しぼった紙を干す。
少し搾り方がたりなかったかな。
何となくだけど、阿波でした時はもう少し
堅かったように思う。
圧搾道具も作らねば・・・。

剥がす時に繊維が剥がれたり、ひっついたり。
なかなかキレイにペラッとめくれない。

今回は初めてステンレス板で乾燥。
ステンレスのバットにお湯を沸かしながら
蒸気で?熱伝導で?乾燥させる。
温度は70度くらいがいいとか聞いた気がするが、
ともかくやってみる。
一枚目はピタッと貼り付けられず、シワが
できてしまったけど、2枚目3枚目は
ピタッと貼れて乾燥具合もイイ感じに
待つこと3,4分、焦げることなくできた!

しっかりとした感触の張りのある紙になり、
表面は金属で乾かした感じの「テカリ」と
ツルッと感が出てる。
これはこれで良いかもしれない。


 自然乾燥と比べるため、残りは窓と
加工ベニヤ板に貼った。しかし・・
ホントにココは乾燥と無縁の土地。
いつ乾くんだろうか・・・楽しみ!

 「紙処」のショップカードもできた。
ホントは自分で漉いた紙で作りたいのだけど・・
もう少し先になりそう。ひとまずはコレで。

あとはいろんなグッズ作ったりするのに
「ハンコ」もこしらえた。
ふふふー こういうの楽しい☆
あとは・・・看板作ったり、制服?作ったり、
まだまだやること満載!!
がんばって春をむかえるぞーー!



そんなこんなで昨日、神戸からの帰り道、
なかなか寄れなかった杉原紙の里へ行った。
着いた時間も遅くて、会館は閉まっていたけど、
川で楮皮をバシバシ勢いよくたたきつける
作業が行われていた。冷たい冷たい川の水に
晒すことでよい紙が作られる。
・・・さすが、杉原紙・・・
ワタシもいつかこんな風にするのかな??
道のり長すぎる。
 そんな作業中の職人さんに少し声を掛けて
アレコレ話しを聞いた。
会館の前に生えていた楮も刈り取られ、
これでだいたい10年くらいの株だそうだ。

長須に自生していた楮が整備のため伐採され、
どれがどれかわからなくなってしまっていて、
楮の株が見たかったので、ちょうどヨカッタ。
職人のおじちゃんも「根っこを取ってきて
植え付けるのが確実やろね。」と教えてくれた。

 随分と立派な楮の皮だ。
年間でどれくらいの量になるのか、
数えたこともないなぁ〜とおっちゃんは
ゆっていたけど、ホントにすごい量。
こうやって干して、お天気だと
一日くらいで乾燥するそうだ。

 皮剥いた後の幹。昔はコレでみんなチャンバラしたり、
薪にしていたんだって。使い道いろいろありそう☆

 コレは、上の方の細い楮の枝。

 一番表面の黒い皮の部分。


切り口がツルッと滑らかで少し驚く。
生々しい。
あぁー楮、上手く植えられるかなぁ〜。

2 件のコメント:

  1. 香美町に住んでいてもなかなかその素晴らしさを説明しにくいですが、掲載されている素敵な写真を拝見していると「や~、実に素晴らしいところに住んでいるんだなあ。」とあらためて感じさせられます。ありがとうございます。

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    1. 北村さま
      こんにちわ。
      コメントありがとうございます。
      気がつくのが遅くなり、お返事大変遅くなりごめんなさい。
      私も最近は上手に説明できなくてもどかしいことがあります。しかも3年暮らして「見た目の発見・驚き」というのは少なくなってきました。
      ですが、暮らせば暮らすほど、まだまだやりたいことやオモシロイことも増えてきました。
      これからもそんな「発見」をささやかながら、発信していきたいと思います。
      ありがとうございます。
      ホンダアイカ

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