2014/03/12

鳥取大学で「まるやま組」

「デザイン」についてアレコレ、
最近やっと考えるようになった。
神戸でお店してる時も、もちろん
必要なことだったけど、デザイナーは
イヤだと思ってた。デザイナーって
人の望むようなデザインができる人
だと思っていたから。
そしてなんとなく、背中がソワソワする
「オシャレな職業」だとも感じてた。

実際そういう面もあるだろうけど、
地域づくりに関わるようになって、
ますます「デザイン」が必要で大事な技術
だと感じた。
紙面やプロダクト、ウェブだけでなく
コミュニティデザインという言葉もあるし、
周りには「デザイン」だらけ。
じゃあ「デザイン」てなに?
どうやったら技術が身につけられるんだろう。

そんなことを思っていた時に、
最近何かとお世話になってる
真央くんに「鳥取大学」での一般も参加
OKの講義に連れて行ってもらった。

この日の講義では石川県の能登半島
真ん中辺り、輪島市にある「まるやま」
という集落(地域)に住み、グラフィック
デザイナーとして活躍されている
萩のさんという女性がお話しに来られていた。

萩のさんは「まるやま組」という
「能登半島の里山(輪島市三井町市ノ坂)で、
様々な人と、様々な切り口で、未来を
生き抜く持続可能なライフスタイルとは
何かを考え、挑戦する学びの場であり、
伝統の知恵と現代の知恵を合わせて、
ひとりひとりの小さな暮らしから様々な
問題の解決の糸口を見つけることを目指す」
(Webより引用)活動に中心的に
関わっていらっしゃる。

その活動内容が本当に多岐にわたって
とてもオモシロイ。
能登半島で行われている「アエノコト」という
各お家でごはんを用意し、田畑の神様を
お迎えする儀式を新しい視点で取り上げ
観察し、デザインと突き合わせて実際に
自分たちでもやってみたり、
田んぼの畦に植えられる「あぜ豆」の
利用や有用性を調べ活用したり、
また小学生の授業として地域の自然体系を
生物学者の先生を交えて観察・記録したり
・・・田舎でできる、田舎の魅力を
思う存分利用した活動をされている。

うらやましーーー!!!
メッチャおもしろそうーーー!!
詳しくは「まるやま組」のブログをご覧あれ。
http://maruyamagumi.blog102.fc2.com/

もともと東京育ちの都会暮らしの萩のさん。
能登に来る前は建築家の旦那様について
アメリカでしばらく暮らし子育てをし、
田舎に住むことなど考えていなかったそうだ。
そして輪島の集落に住み始めたものの、
ただ住んでいるだけで、田舎暮らしに
関わり出すまでにしばらくかかった
とおっしゃっていた。
そう言うモノなのかも知れない。
ワタシは抵抗がなかったのだけど・・・

はじめは毎日家の窓から見える
おばあちゃんたちが運ぶモノに興味を
持ったりしながら、少しずつ関わり始め
食べ物やら気になったモノを写真に撮り
「自分用」にポストカードとして使うようになって
それがきっかけで、ご近所のお醤油屋さんの
パッケージデザインや商品デザインを
する事になり、それがまた輪を広げて
酒屋さん、お塩屋さん、炭屋さんなどなど
この地域に繋がって本業のデザインをされている。

やっぱりすごいな。
偉そうな言い方になってしまうかも知れないけど、
ワタシもできるだけ素直に受け取り、
呼ばれるままに動くようにしているつもりだけど、
萩のさんはもっとスゴイ。
田舎で感じるところがもっと繊細だけど
広く深く、思ったことも直ぐに動いて
それがキチンと順序立てて、ちゃんと
実行される。



萩のさんがデザインを考える時に
あらゆる角度からそのモノを眺めたり、
作られる現場に行って見たり話しを聞いたり
作り手から「何処が魅力なのか」を聴いたり。
そこから「デザイン」が生まれるのだと
ワタシは解釈した。

つまり、デザインって自分がそれのどこを
いいと思ったのか、あらゆる角度から
見てみる事が「表したい」ことに繋がる。

ポストカード一つでイイ。
その中に自分が「イイ!」と思ったことを
ツメ込められたら、すごくステキ。
イイを詰め込むポストカードを作ることが
「イイを探す」に逆に繋がる。

私自身ももちろん、いいをもっと探したい。
今思うのは、村岡高校生と一緒に行う
「紙漉」を通じた地域とのかかわり。
ポストカード作りはイイとこ探しの
一歩になるだろし、それで「手紙を書く」
に繋がるなら、申し分ない。
長須の紙は「手紙が書きたくなる紙」
を目指すから。

アイデアをたくさんくれた萩のさん
ありがとうございます。
直接「まるやま」へ行きたい。




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