2015/02/23

こどもを育てる・教育と勉強するということ

ワタシはこどもがいないから、現実として
「教育」についてわからないことが多いけど、
最近作業中によくiTunesのPodcastを聞いていて、
その中でも聖学院大学学長の姜尚中さんの
ラジオ番組「多士済々」は何度も聞いている。

姜さんのお仕事柄、大学のあり方、教育が多く、
自分事としては遠い事柄だけど、大変興味深く、
これからのこの国、この地方を考える中で
とても重要なことを話していると感じる。
法政大学総長・田中優子さん、
社会活動家・湯浅誠さん、
立教大学現代心理学部教授・香山リカさん、
ジャーナリスト・堤未果さん、
東京都現代美術館チーフキュレーター・
長谷川祐子さん などなど

https://itunes.apple.com/jp/podcast/people-jiang-shang-zhong-duo/id570606738?mt=2


もうひとつ「ラジオ版学問のすすめ」という番組も
興味深いゲストの話をじっくり聞くことができる。
解剖学者・養老孟司さん
青山学院大学教授・福岡伸一さん
ケニアで幼稚園を立ち上げた・市橋さらさん
などなど

https://itunes.apple.com/jp/podcast/rajio-ban-xue-wennosusume/id216964966?mt=2

すごくヒントになる話がいっぱい。
「教育」のことを思いながら作業してると、
ふとこの辺りの親御さんたち、どんなふうに
今の「教育」を考えてるんだろう、とよぎった。

こどもを大学に行かせたいけど、仕送り大変
とか、こどもたちもどんな大学に行きたいか、
いや、大学だけじゃなくこどもたちが
どんな勉強がしたいか、自分で選べるように
学校に任せっぱなしにせず、お家でも
何か工夫してるだとか・・・

それって高校生だけじゃなくて、もう
この地で生まれた時点で親御さんたちは
なんとなく考えているんじゃないかな。
学校ではこどもたちに「ふるさと教育」が
実践されているけど、親御さんたちの話の場、
不安・疑問質問の場が身近に必要なんじゃ
ないかと思う。
ぜひともこのポッドキャスト聞いて!
って思うけど、やっぱり何人かで集まったり、
実際に大学や学校の先生に「学校じゃない場所で」
話すことが大事じゃないかな。

どうしたらできるだろう。
長須でできるかな。

何のために学校に行き、
何のために勉強しているのか。
「企業就職=安定」が破綻してる現実をどう
親も子も考えているんだろう。

ワタシは受験の時に大学が決まらなくて、
その時たまたま読んだ「タマネギ畑で涙して」
というタイの農業の本を通じて多くのことを知った。
自分が作ったお弁当の野菜がどこで作られたの
かもわからず、大好きなエビはタイ産が多く、
そのエビたちは成長ホルモンがある目を針で破壊され、
無理やり大きくされて日本に大量に輸入されてる、
ということにぶつかって、泣きながらお弁当を食べ、
「タイに行って農業を中心に現状を知りたい」という
思いで安易にタイ学科がある大学を選んだ。
結局大学に行ったものの、自分の志が弱くて
大事な二十歳頃をもったいなく過ごし、
タイも農業も遠のいて、大学も辞めてしまった。

後悔、というわけじゃないけどあの時、
大学入る前に、もしくは大学辞めた時に、
「タイに行って直接に触れる」ことを
選べなかった自分のことを今でも考える。

そういう選択ができるコドモとそれを受け
入れられる大人が増えるときっとおもしろい。

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前にペンキ屋の松岡さんヤスコさんと
「教育」について、少しお話した。
かつてコドモたちが座ったであろう、地域の
人がつくった小さな小さな幼稚園の木の椅子。
処分されそうになっていたところを危機一髪、
幾つか救ったそうだ。

あの椅子から学べることはたくさんある。
あの椅子からでないと学べないことがある。

それを「素晴らしい」と言えるオトナが
身近にいることで、すでに「地域に対する、
モノを愛おしむ教育」だ。
いろんな生き方をするオトナたちが周りにいて、
それぞれが手本となりお金があってもなくても、
キレイでもキレイじゃなくても、一生懸命
楽しく生きている姿を見せるだけで十分な
「教育」なんじゃないか?

どれだけの多様性を胸を張って示して
あげられるかが、今必要なのかな。

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