冬の間、私が山仕事に一生懸命になっていたら、
もっともっと一生懸命前進している人がいた。
村岡高校・紙漉班として2年間関わってくれた実優さんが、班を代表して「マイプロジェクトアワード2019」の全国大会へとかけのぼっていた。
「マイプロジェクト」のことも、経過のことも、説明したいことはたくさんあるけど、【伝わった!】と言うことが、何よりも私の中では大切なこと。
■私が行っている・目指している「紙づくり」は、等身大で楽しめるモノ。
■環境に優しく、身近にあるモノでつくる。(そのためには昔の知恵と技術が必要)
■そして「紙づくり」は里にある多くの仕事・暮らし(資源を活かし手入れする)の一部でしかなく、他のこと共としっかりつながっていると言う前提・イメージで行う。
さらにその暮らしが世界の裏側までつながっているという想像。
以上の3点をゆっくりと実践してきた。
これらのことは、コトバで話しても誰にでも理解されることではないんだ、と人と対話する中で気がついた。
「紙漉をしている」「和紙をつくってる」と言うと、職人さんの仕事で、伝統工芸で、高価で・・・と言うようなイメージが付きまとう。
さらに「和紙づくり復活」と言うと、きれいなストーリーを思い描き、良いことだと受け取られる。(それはありがたいこと)
だけど実際紙漉を学びはじめて、「伝統」や「復活」に私は違和感を持ち、数年後それらのコトバとは離れた、等身大の「紙づくり」がやりたいと気がつく。
人によっては、更に技術を磨き、より洗礼されたモノづくりを極める方もいらっしゃるし、地域に続く伝統を守り努力を続けておられる方もいらっしゃる。
もう、そういう方々には尊敬の念しかなく、「和紙をつくってる」という同じ言葉でくくられるのが本当に失礼なことだと考え、「和紙」というコトバからも離れようとしてきた。
説明がうまくできないことも大きな原因だけど、新聞や記事などで取り上げてもらうと、いつも「和紙復活」と言う文字が大きく出てしまう。
私が実践しようとしていることにはなかなか触れてもらえない。
【どうしたら伝わるのか、気がついてもらえるのか】
ブログで書いてみたたり、講演会の場で話してみたり、本にしてみたり。
高校の授業でも時折学生さんたちに話したりもした。
あとはコツコツ実践を続けながら、待つだけ。
そしてやっときた。
去年夏に高校生と取り組んだ「和雲」を通じて、紙づくりから「何か」を得ようと学生さん自身が動き出しはじめた。
※「和雲わく」の記事はこちら
その時はまだ「商品開発かなぁ」という気分。
今年度の紙漉授業も終わりに近づいた頃、マイプロジェクトにチャレンジする実優さんのプレゼンリハーサルをビデオで見せていただき、「あ、変わってきたなぁ」と気付く。
そんな中、プロジェクト名「射添和紙の復活」について、疑問を投げかけた。
担当の先生を通じて、改めて自分の想いや上記の3点を整理しながら繰り返し伝える。
先生はわかりづらい私のコトバを上手に汲み取って、実優さんに伝えてくださる。
名前は「つながりのさきに、射添紙」に決定。
「伝わる」時って、同じように実践している人はもちろんだけど、「それを目指そう」とか、その人が自分ごととして受け取ってくれる・向き合い想像してくれる時に伝わるんだ、と感じる。
自分が動き回る、というよりも、相手が動いてくれることで伝えられる。
「あぁ、伝わってるんだなぁ〜」と実感したときの喜び。
思い出したことがある。
昔、里の暮らしについて模索しているとき、法政大学総長・田中優子さんの本をいろいろと読ませてもらった。
いろんなことに感銘を受け、フッと、田中さんは読み手を信じて考えや想いを書きつづってるんじゃないかな、と思い馳せたことがある。
逆に自分はモノづくりのお店をしていた時、あまりお客さんを信じられてなかったんじゃないか、と振り返る。
社会の人を信じてモノを作ったり、書いたりできるのはステキなことだ。
私も「待つ」という形で、ほんの少し誰かを信じてみたように思う。
先生が教えてくれたコトバ、「伴走者」に重なる。
「コドモたちに教える」とか「先生と呼ばれる」よりも、伴走者をめざしたい。
自分のことで精一杯で、結果「待つ」形になったけど、実優さんが動いてくれたおかげで、大事なことに気がついた。思い出した。
実優さんのプレゼンの中で「自分がいいと思ってるものを発信すると言う一方通行じゃなく、相手とコミットして発展させていく大切さに気がついた(たぶんこんな内容)」というくだりがあって、まさしくピッタンコ。
兎にも角にも、ありがとう。
オトナの期待をはねのけて、自分のしたいことを切り開いていけるといいな〜
■環境に優しく、身近にあるモノでつくる。(そのためには昔の知恵と技術が必要)
■そして「紙づくり」は里にある多くの仕事・暮らし(資源を活かし手入れする)の一部でしかなく、他のこと共としっかりつながっていると言う前提・イメージで行う。
さらにその暮らしが世界の裏側までつながっているという想像。
以上の3点をゆっくりと実践してきた。
これらのことは、コトバで話しても誰にでも理解されることではないんだ、と人と対話する中で気がついた。
「紙漉をしている」「和紙をつくってる」と言うと、職人さんの仕事で、伝統工芸で、高価で・・・と言うようなイメージが付きまとう。
さらに「和紙づくり復活」と言うと、きれいなストーリーを思い描き、良いことだと受け取られる。(それはありがたいこと)
だけど実際紙漉を学びはじめて、「伝統」や「復活」に私は違和感を持ち、数年後それらのコトバとは離れた、等身大の「紙づくり」がやりたいと気がつく。
人によっては、更に技術を磨き、より洗礼されたモノづくりを極める方もいらっしゃるし、地域に続く伝統を守り努力を続けておられる方もいらっしゃる。
もう、そういう方々には尊敬の念しかなく、「和紙をつくってる」という同じ言葉でくくられるのが本当に失礼なことだと考え、「和紙」というコトバからも離れようとしてきた。
説明がうまくできないことも大きな原因だけど、新聞や記事などで取り上げてもらうと、いつも「和紙復活」と言う文字が大きく出てしまう。
私が実践しようとしていることにはなかなか触れてもらえない。
【どうしたら伝わるのか、気がついてもらえるのか】
ブログで書いてみたたり、講演会の場で話してみたり、本にしてみたり。
高校の授業でも時折学生さんたちに話したりもした。
あとはコツコツ実践を続けながら、待つだけ。
そしてやっときた。
去年夏に高校生と取り組んだ「和雲」を通じて、紙づくりから「何か」を得ようと学生さん自身が動き出しはじめた。
※「和雲わく」の記事はこちら
その時はまだ「商品開発かなぁ」という気分。
今年度の紙漉授業も終わりに近づいた頃、マイプロジェクトにチャレンジする実優さんのプレゼンリハーサルをビデオで見せていただき、「あ、変わってきたなぁ」と気付く。
そんな中、プロジェクト名「射添和紙の復活」について、疑問を投げかけた。
担当の先生を通じて、改めて自分の想いや上記の3点を整理しながら繰り返し伝える。
先生はわかりづらい私のコトバを上手に汲み取って、実優さんに伝えてくださる。
名前は「つながりのさきに、射添紙」に決定。
「伝わる」時って、同じように実践している人はもちろんだけど、「それを目指そう」とか、その人が自分ごととして受け取ってくれる・向き合い想像してくれる時に伝わるんだ、と感じる。
自分が動き回る、というよりも、相手が動いてくれることで伝えられる。
「あぁ、伝わってるんだなぁ〜」と実感したときの喜び。
思い出したことがある。
昔、里の暮らしについて模索しているとき、法政大学総長・田中優子さんの本をいろいろと読ませてもらった。
いろんなことに感銘を受け、フッと、田中さんは読み手を信じて考えや想いを書きつづってるんじゃないかな、と思い馳せたことがある。
逆に自分はモノづくりのお店をしていた時、あまりお客さんを信じられてなかったんじゃないか、と振り返る。
社会の人を信じてモノを作ったり、書いたりできるのはステキなことだ。
私も「待つ」という形で、ほんの少し誰かを信じてみたように思う。
先生が教えてくれたコトバ、「伴走者」に重なる。
「コドモたちに教える」とか「先生と呼ばれる」よりも、伴走者をめざしたい。
自分のことで精一杯で、結果「待つ」形になったけど、実優さんが動いてくれたおかげで、大事なことに気がついた。思い出した。
実優さんのプレゼンの中で「自分がいいと思ってるものを発信すると言う一方通行じゃなく、相手とコミットして発展させていく大切さに気がついた(たぶんこんな内容)」というくだりがあって、まさしくピッタンコ。
兎にも角にも、ありがとう。
オトナの期待をはねのけて、自分のしたいことを切り開いていけるといいな〜
31年度取り組む予定の名刺づくり
■「マイプロジェクト」【つながりの先に、射添紙】のページ
https://myprojects.jp/project/8333/
■「マイプロジェクト」事務局長さんのコトバ
取り組みの目指しているところがよくわかる。
https://myprojects.jp/news/10064/?fbclid=IwAR29mjwPeX9Ti5EyDNXfgbQAGd35DfzWRk5zLntp-iHbRrOgMHxO8GbVpwc
■但馬情報特急
和雲や取り組みを丁寧に紹介し、今回東京まで赴いてアワードの様子をまとめてくださった。
https://www.tajima.or.jp/news/142781/
■神戸新聞但馬版
ピチピチ高校生とバッチリ載せてもらいました〜!
ネット版記事はこちら
https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/201903/0012158743.shtml
https://myprojects.jp/project/8333/
■「マイプロジェクト」事務局長さんのコトバ
取り組みの目指しているところがよくわかる。
https://myprojects.jp/news/10064/?fbclid=IwAR29mjwPeX9Ti5EyDNXfgbQAGd35DfzWRk5zLntp-iHbRrOgMHxO8GbVpwc
■但馬情報特急
和雲や取り組みを丁寧に紹介し、今回東京まで赴いてアワードの様子をまとめてくださった。
https://www.tajima.or.jp/news/142781/
■神戸新聞但馬版
ピチピチ高校生とバッチリ載せてもらいました〜!
ネット版記事はこちら
https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/201903/0012158743.shtml
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