2013/09/20

初!草木染め@柤岡・その2


キッチンに移動して、まずは「下地処理」から。
絹やウールなど動物由来の繊維は染まりやすいけど
植物系は染まりにくいため、タンパク質を付ける
という処理をする。
市販の布なら先に湯通しして余分な物を落としてから
主に豆乳(豆汁ごじる)やタンニンに付ける。
今回はどちらも比べるためにやってみた。
豆汁に15分浸ける。しぼって干す。
下地処理も染料に浸ける時も、ムラができないよう
素早く全体を浸けるのがポイント。


今回使用したタンニンの素「五倍子ごばいし」。
ヌルデウルシ(ウルシほどのかぶれはない)に寄生する
アブラムシの虫こぶ。
ゴバイシ自身も染料の材料にもなる。
タンニンが多く含まれ、黒色染料やお歯黒に使われた。
なかなか手に入らないのよ〜、と文枝さん。
コレの代用にヤシャブシの果穂が使われるそうなので、
文枝さんにも教えてあげよう!

こぶ10gと水4L沸騰して15分煮出す。
コレを3回(3番液)繰り返して下地処理用の液を作って、
浸けておく。15分。

いよいよ染液作り!
刻んだ葉っぱを煮詰めていきます。
コレは「ブナ」。
染料は沸騰してから20分グツグツ。
時間が経てば布で濾して1番液のできあがり。
種類によって、使う液の番号が変わる。
だいたいは3番液くらいまで取って、3つ全部混ぜて
染液にする。
今回はどれも2番液まで作って染めてみた。

奥が「アカソ」

「ヤシャブシ」鉄で媒染して「グレー」に染める。

「タニウツギ」

少ししか取れなかった「コブナグサ」

2番液まで取ったブナ染液に豆汁に浸けた
和紙をいれて、煮染めしてみた。
・・・やっぱり布とは違って、紙をクツクツ
煮るのはムズカシイ・・・ボロボロになってしまった。
なので、次からは和紙は浸けて染める事に。
染めは20分。

それと、今後もっと研究しなくちゃならないけど、
やっぱりしっかりこんにゃく糊を引くとか、
もっと染液を煮詰めて濃いくして刷毛で塗って
染めるのも良いかも。

ヤシャブシ染液
アカソ染液
タニウツギ染液

染液に浸けている間にお昼ごはん☆
傍らにはお昼寝ワンチャン!
どんなポーズで寝てるの・・?かわいすぎる!


自然庵(ナチュラルキッチン)さんで使っている
食器はすべて文枝さんお手製のもの。
小さくてかわいいコーヒーのミルク入れも
ひとつひとつ表情が違ってステキ☆


20分染液に浸けた後、色止めとして「媒染」する。
媒染は鉄や銅、アルミ、ミョウバンなどで媒染液を作る。
それぞれで色が変わる。
鉄は黒っぽくなるし、銅は鮮やかな感じ。
アルミ、ミョウバンは見たまま。
媒染するタイミングも色々で、先媒染や
染液と一緒に媒染液も入れてしまうやり方もあるそうだ。
しっかりメモしておかないと、後で
何でどんな方法で染め・媒染したのか
わからなくなる。
染めの色が薄い場合もわかりずらい。
さぁ、乾燥して仕上がるのが楽しみ☆




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